本日、神道夢想流杖術の昇段試験を受けるべく、岡山市立芳田小学校に行ってまいりました。
杖術というのは、長さ4尺2寸1分(約128cm)太さ8分(約2.4cm)の杖を使い、相対する太刀(木刀)を制する武道です。
様々な形があり、動きも決まっているので、上手にすれば誰でも出来る動きなのですが、これをいかに実戦さながらの動きに近づける事が出来るかは、打突の厳しさ、気合の充実などに掛かっています。
この春に始めて、6月に1級に受かっているので今回は初段の審査になります。
初段の審査は12本ある形の内1本目〜5本目までの形の実技があり、実技に通れば次に筆記となります。
9時から審査が始まるので8時過ぎに到着出来る様に出発しました。
会場に着くと、同じく審査を受ける方々が既に練習を始めていたので、着替えを手早く済ませ審査前の最後の稽古に参加しました。
実は、私はこの杖道の他に無双直伝長谷川英信流の居合も同じ先生に教わっていて、そちらは18、9歳に始めてかれこれ18年続けていて現在5段の段位を頂いているので、今回の初段の審査では多少の緊張はありますが、手が震えたり、鼻息が荒くなる程の緊張はありません。が、一緒に審査を受けていた同じ道場の方は70歳で初めて武道を習い始めて1年程なので、目で見て分かるくらいに緊張されていました。
その方と相対して形を披露していくのですが、4本目の形の時に相手が5本目の動きをしてきたのには流石に焦りました。必死に相手の目を凝視し、顔をプルプルと振って、『違うよ❗️間違っているよ‼️』と訴え掛けると何とか分かってもらえ、その形をやり直しました。
それ以外はトラブルも無く無事形を終えることが出来ましたが、ずっと『あの対応で良かったのか?』と考えてしまいました。
実技の結果が出ました。
「皆さん合格です」
良かった・・・
あの事が気になっていたので内心ホッとしました。
次に筆記に移ります。
今回は杖と木刀の各部の名称を⭕️❌で答える問題で、教本をよく読んでいれば問題無いのですが、引っ掛け問題があり、刀の柄(持つ部分)の端の名称で『柄尻(つかじり)』とあったのですが、刀は腰に差した時に柄の端が前に来るので『柄頭(つかがしら)』って言うんです。
これ、うっかりしてたら⭕️付けてしまいそうだなと思っていたら、何名かやっちゃったそうです。
それでもまあ、全問正解じゃ無いとダメってことは無く、全員合格する事が出来ました。
まだ低段なので甘いかもしれませんが、これから段位が上がってくるとそうは行きませんので、今回の結果に甘んじる事なく稽古を続けていきたいと思います。
備州住大光鍛刀場
笠岡に住む刀鍛冶『大光』の仕事場探しや普段の作業をゆる〜く書いていくページです。 これから刀鍛冶を目指したいなと思っている方に、少しでも役に立てればと記事を書いています。
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